過去の痴漢体験に囚われ、求めるように満員電車に乗る妻 – その2
過去の痴漢体験に囚われ、求めるように満員電車に乗る妻 – その2

過去の痴漢体験に囚われ、求めるように満員電車に乗る妻 – その2

森山春香(仮名)主婦28歳

「ダメ・・・」。口のなかでたけ響くような小さい抵抗の言葉でした。これ以上いじくられていると今にもおかしくなってしまいそうで、すがるような思いでした。そんな私の気持ちを、あの人は見透かしていたのでしようか。男性が耳元でぼそりと囁きました。「濡れてるよ」

ふっと息が耳たびに吹きかかり、背筋にそわそわと悪感のようなものが走っていきました。皮膚の下の虫は、さらに激しく暴れまわって私の心を喰い破っているかのようでした。私の体は焼かれているかのように熱くなり、言うことをきいてはくれません。お尻が勝手にくねくねと動きはじめたのです。

「ううう・・・」

漏れそうになる声。痺れるような感覚。指の動きはどんどん激しくなり、ショーツが濡れているのがはっきりわかりました。電車の騒音がなければ、クチュクチュといやらしい音が響きわたってしまいそうなくらいビショビショになっていました。

「ダメ、ダメなの。こんなのイケナイことなのに」。そう思えば思うほど、股間は敏感に指先の動きを感じ取ってしまいました。太ももはふるふると小刻みに震えていました。

不意に男性の手が動きを止めました。これでようやく解放される。そう気を緩めた次の瞬間、するっとショーツを引きすり下ろされてしまったのです。カーツと顔が熱くなるのを感じました。男性は私のショーツを片手で器用に太もも近くまで下ろしてしまいました。

スカートの下でアソコが丸出しの状態になり、恥すかしくてたまらなくなりました。男性はまた、スカートの中で丸出しになった私のお尻をゆっくりといやらしく撫で回したあと、またアソコの中に指を入れてきました。

熱くなった部分に容赦なく侵入し、前後左右に動かしていったのです。体の感覚は完全に心から切り離されてしまったようでした。そして、私はいつの間にかもそもそとお尻を振りたしていたのです。中の粘膜をぐりつと擦られると、強い衝撃が頭のてっぺんからつま先まで駆け抜けていきました。このとき、私は初めて気づいたのです。これが快感なんたと。そうはっきりとわかったとき、私のなかで何かが変わってしまいました。(もっと、もっといじってほしい)

願望が言葉になって頭に浮かぶと、その想いにとらわれていくようでした。私の体は、間違いなくその指の感触を受け入れ、さらなる快感を得ようと必死になっているようでした。

私のなかでふくらんでいた快感のうねりが頂点に達しそうになったそのとき、電車はゆっくりと乗換駅のホームに入っていきました。男性の指がスーツとスカートの中から離れていくのがわかりました。ドアが開くと、ぎゅうきゅう詰めの人が押し出され、その流れのままに私も外に押し出されていました。その男性も人々の流れのなかに消えていってしまったのです。

初めての痴漢体験は、ほんの十分くらいであっという間に終わってしまいましたが、このことが私の人生に深く影響を与えることになりました。あの日から私は痴漢されることを妄想しつづける人間になったのです。オナニーもその体験をもとに脚色を加えてするようになりました。

高校を卒業し、大学に通うようになると、私は好んで際どい服を選ぶようになっていきました。極端に短いスカートを履き、胸元の開いたキャミソールやタンクトップなど、男性が喜びそうな格好で、朝の満員電車に乗りつづけました。その大胆な服装の効果はものすごくて、週に一回は痴漢が私を触りにきました。

ー その3へ続く ー

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